日本は裕福なのに、あまり幸せじゃないって本当?
そうね!ある程度まで年収が高ければ幸せになるけど、全体的に日本人は幸せではないわ!
日本の社会になにか問題があるのかな?それとも・・・
歴史とデータに基づいて紹介してくわ!
世界幸福度ランキングとは?
2012年から開始された世界ランキングで、毎年3月20日にジェイム・イリエンによって発表されています。
ジェイム・イリエンはインドの路上で捨てられれ孤児院で過ごし、その後アメリカ人の養子となり育ちました。
それ以降自身の幸福に関して実感するようになり養母といっしょに活動を開始したのが、世界幸福度ランキングの始まりです。
●評価方法
- 各国の約1,000人に「日々の生活の満足度」を尋ね、0(最低)から10(大満足)の11ポイントで評価してもらいます。
- しかしその時の情勢に大きく影響してしまうため、過去3年間の平均値を基にランキングを決定していく
●評価項目
- 一人当たりの国内総生産(GDP)
- 社会的支援(Social Support)
- 健康寿命(healthy life expectancy)
- 社会的自由(freedom to make life choices)
- 寛容さ(Generosity)
- ディストピア(人生評価/主観満足度)+ 残余値(Dystopia + Residual)
2024年国別幸福度ランキング(上位)
順位 | 国名 | ポイント |
---|---|---|
1 | フィンランド | 7.741 |
2 | デンマーク | 7.583 |
3 | アイスランド | 7.525 |
4 | スウェーデン | 7.344 |
5 | イスラエル | 7.341 |
6 | オランダ | 7.319 |
7 | ノルウェー | 7.302 |
8 | ルクセンブルク | 7.122 |
9 | スイス | 7.06 |
10 | オーストラリア | 7.057 |
11 | ニュージーランド | 7.029 |
12 | コスタリカ | 6.955 |
13 | クウェート | 6.951 |
14 | オーストリア | 6.905 |
15 | カナダ | 6.9 |
—23 | アメリカ | 6.725 |
—51 | 日本 | 6.06 |
52 | 韓国 | 6.058 |
—60 | 中国 | 5.973 |
- 北欧(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フィンランド)やヨーロッパは毎年上位になっており総合的な幸福度(ウェルビーイング)が高い
よく見てみると地域によって同じ傾向になる場合が多いわね!
2024年国別幸福度ランキング(下位)↓
下位順位 | 国名 | ポイント |
---|---|---|
1 | イラン | 4.923 |
2 | セネガル | 4.969 |
3 | トルコ | 4.975 |
4 | ギニア | 5.023 |
5 | コートジボワール | 5.08 |
6 | ガボン | 5.106 |
7 | ラオス | 5.139 |
8 | ネパール | 5.158 |
9 | イラク | 5.166 |
10 | ジョージア | 5.185 |
11 | モザンビーク | 5.216 |
12 | コンゴ | 5.221 |
13 | タジキスタン | 5.281 |
14 | アルバニア | 5.304 |
15 | 香港 | 5.316 |
- アラブ諸国、アフリカ、アジアは内戦、クーデターなど社会情勢が未だに解決しておらず、国民の幸福度は下落している。
ロシアとウクライナもそうだけど、結構戦争は起きているんだね・・・
ランキングの特徴
●北欧とヨーロッパ
毎年幸福度ランキング上位の北欧とヨーロッパは、下記の理由から幸福度が高くなっています。
- 社会福祉が手厚く、社会全体で助け合っている(税負担は高いが老後の心配はない)
- 機能する民主主義や国家制度(汚職や貧富の差が少ない)
- 自律性と自由度の高さ(教育制度から自分らしさを育てている)
●若者と高齢者と男女
一般的に若者と高齢者の幸福度は比例しますが、年代・男女別に分けると違いも見えてきました。
- 1965年以前に生まれた人の人生評価は1980年以降に生まれた人より約4分の1ポイント高い
- 女性の方がネガティブな感情を持つ人の比率が多い
1965年以前に生まれた人はSNSにあまり興味を持っていなく、家族や自然を大切にする傾向があるわね!
日本の順位
今年の日本の幸福度ランキングは全体の51位でした。前年の2023年は2022年よりも8位上昇した46位で今年も上昇を期待していました。
東アジア(韓国・中国)と比べると順位は同等または高くなっていますが、北欧やヨーロッパと比べると大きな開きがあります。
これらは社会生活での不満や将来への不安を表していると推測されており、根本的な問題とされています。
項目別ポイント
特にポイントを落とした評価項目は「人生評価/人生の主観的満足度」で2023年が1.513ポイントに対してい2024年は1.261ポイントでした。
また健康寿命世界一の日本でも大幅にポイントが下落していて、近年のコロナウイルスや三大疾病と言われる、「がん)」「心疾患」「脳血管疾患」の不安が高くなっていることを表しています。
国内総生産も全体の3位から4位に下落したため、ポイントが下落しています。
●項目別ポイントグラフ
評価項目 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
一人当たりの国内総生産(GDP) | 1,835 | 1.825 | 1.786 |
社会的支援(Social Support) | 1,089 | 1.396 | 1.354 |
健康寿命(healthy life expectancy) | 0.866 | 0.622 | 0.785 |
社会的自由(freedom to make life choices) | 0.537 | 0.556 | 0.632 |
寛容さ(Generosity) | 0.007 | 0.009 | 0.023 |
汚職の無さ・頻度(Perceptions of corruption) | 0.218 | 0.207 | 0.219 |
ディストピア(人生評価/主観満足度)+ 残余値 (Dystopia + Residual) | 1.487 | 1.513 | 1.261 |
総合ポイント | 6.039 | 6.129 | 6.060 |
- 2022年よりは全体的に改善している
- 定額減税や電気・ガソリン代のサポートなど国も起こっているため、社会的支援は改善傾向
年代別幸福度(日本)
●年代別幸福度グラフ
年代別では全体的に幸福度は下落していますが、2008年以前と比較すると44歳以下の幸福度が急激に下がっています。
これらは将来への不安や社会生活でのストレスの高さなどが推測されます。(長時間労働・人手不足・インフレ・賃金問題)
またデフレが長く続いた日本特有の賃金問題、超高齢化社会による若者世代への税負担なども大きく関わっています。
- 働き盛りの30代〜59歳までの幸福度が低い(社会構造の改善が必要)
過去の日本の幸福度ランキング
日本の幸福度は全体的に見ると改善してきており、国別ランキングでも毎年安定しています。
傾向としては2020年のパンデミックでコロナウイルスが拡散した際に外出禁止など社会的な生活に制限された場合に幸福度が下がりやすいです。
今後は社会的ストレスの軽減と賃金上昇などが期待され幸福度が上がる可能性があります。
●ランキング
年 | 日本の順位 |
2024 | 51位 |
2023 | 47位 |
2022 | 54位 |
2021 | 56位 |
2020 | 62位 |
2019 | 58位 |
2018 | 54位 |
2017 | 51位 |
2016 | 53位 |
2015 | 46位 |
幸福度の上げる方法
幸福度の上げる方法は以下の通りとなります。
●気持ちの持ち方
- 目標を設定し夢に向けて努力する
- 過去の失敗にとらわれず、現在に集中する
- 家族や友人を大切にする
●生活習慣
- バランスの取れた食事
- 十分な睡眠をする
- 自然に触れて定期的に運動をする
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